京都 嵐山温泉 渡月亭 碧川閣 露天風呂付客室(和室14畳+広縁)  Kinki/Kyoto

京都 嵐山温泉 渡月亭

碧川閣 露天風呂付客室(和室14畳+広縁)Add

Kinki/Kyoto

信楽焼の露天風呂と檜の内風呂を持つ十四畳

渡月橋南詰に建つ明治三十年創業の料理旅館 渡月亭、碧川閣の露天風呂付客室。和室十四畳に広縁が続き、信楽焼の露天風呂と檜づくりの内風呂を備える。窓の先には小倉山と嵯峨野の里、眼下に大堰川の清流。

渡月橋の南詰に建つ明治創業の宿

渡月橋の南詰に建つ明治創業の宿

 天下の名勝と呼ばれる嵐山。大堰川の清流にかかる渡月橋の、その南詰に渡月亭はある。
 創業は明治三十年。初代の古川金治郎が、釈迦堂清凉寺の門前に軒を連ねていた旅籠のひとつ「きくや」を譲り受けたのが始まりだと宿は記す。愛宕詣での旅人が足をとめた上嵯峨の地である。やがて交通の便がよくなって参詣客が減ると、金治郎は身内の反対を押し切って南の嵐山へ移ることを決めた。最初の足がかりは中ノ島公園のなかの茶屋。屋号も、移転先がちょうど渡月橋の畔であることから「渡月亭」と改めた。二代目の英一は、そのとき十三歳だったという。
 いまは碧川閣・秀山閣・松風閣の三棟からなる。館内には随処に北山丸太が配され、琴の音色とお香のかおりが京の情緒をかたちづくる。
 周りには世界文化遺産の天龍寺、門跡寺院の大覚寺、京都で最古とされる松尾大社、源氏物語の賢木の巻にも記される野宮神社。歩いて巡れる距離に、千年の史跡が散らばっている。
 春の桜、夏の鵜飼、秋の紅葉、冬は水墨画のような雪景色。朝夕の静寂は千年変わらないと、宿は書いている。

十四畳の和室に続く広縁

十四畳の和室に続く広縁

 碧川閣の露天風呂付客室は二室。そのひとつが、和室十四畳に広縁の付いたこの部屋である。
 障子を開ければ、十四畳の座敷が奥まで一続きに伸びる。天井は低く抑えられ、柱と長押が視線を横へ流していく。座卓を据えた先、障子と窓の向こうから庭の緑が差してくる。
 広縁には長椅子と低い卓が置かれ、畳の間とは趣を変えた一角になっている。障子ごしのやわらかい光のなかで、茶を飲みながら山を眺めるための場所である。
 碧川閣の客室からの展望は、小倉山、愛宕山、そして北山の連峰に抱かれた嵯峨野の里と、眼下の大堰川の清流を一望におさめる。まるで絵巻物を見るようだ、と宿は書く。夕刻の嵐山と早朝の嵐山ではまた趣が違う。
 碧川閣は一階と二階が宴会場で、二階の一部と三階に客室を設けている。部屋の広さ、眺め、そして食事とすべての面で内容よく仕上げてあり、記念の旅などのご用命を承っている——宿は自館をそう説明している。

灯籠あかりの信楽焼の露天風呂

灯籠あかりの信楽焼の露天風呂

 部屋の露天風呂は、信楽焼の一枚ものである。青みを帯びた釉の縁が夜の灯にぬらりと光り、竹を並べた袖垣が湯船を囲う。傍らには石の灯籠が据えられ、足もとの板張りが湯の跳ねを受けとめる。湯口から落ちる湯の音だけが、しばらく耳に残る。
 二人でも充分に入っていただける広さです——宿はそう書いている。
 内風呂のほうは檜づくり。木の匂いの立つ湯に浸かれば、嵯峨野を歩いた足がゆっくりとほどけていく。
 湯から見上げる嵐山は、夕刻と早朝でまるで違う顔をする。まるで絵巻物を見ているような景色を一人占めしてみてはいかがでしょうか、というのが宿の誘い文句である。
 この部屋の湯は天然温泉ではないと公式は明記している。天然温泉の湯に浸かるなら、秀山閣の大浴場か、地下の貸切温泉「月読ノ湯」へ足を運ぶことになる。

器と設えまで味わう京会席

器と設えまで味わう京会席

 供されるのは京料理のフルコースである。
 元来、京都は海の幸も山の幸もない土地だった。交通が発達していなかった頃は、料理の素材としてあまりよいものがなかったと宿は書く。それが今や芸術とまで言われるようになったのは、京料理に携わってきた先人の料理人たちの、大変な努力があってこそだ、と。
 だから京会席で味わうのは料理だけではない、と宿は続ける。部屋の設え、床の間の掛け軸や生け花、料理を盛りつける器。そうした料理を取り巻くすべてを「おもてなし」として、それ以上の付加価値も味わうのだという。膳の上には、季節の器に合わせて椀や向付が並ぶ。
 夕食も朝食も、会場での食事か部屋での食事となる(場所は選べないと宿は断っている)。
 朝は、嵐山の豆腐の名店「森嘉」の湯豆腐がつく。ふだん朝はあまり食べられないという人でもしっかりいただける、と宿が自ら書くほどの品数である。
 三棟のうち松風閣は予約なしでも使える食事処で、渡月橋や小倉山、大堰川を眺めながら卓を囲める。豆腐と湯葉を主な素材にした会席もあり、隣にはバリスタのいるTOGETSU CAFEが構えている。

 信楽焼の露天風呂と檜の内風呂を備えた、碧川閣の十四畳。広縁の長椅子から小倉山と嵯峨野の里を眺め、夜は灯籠のあかりのなかで湯に浸かる。天然温泉は秀山閣の大浴場で。

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photo

  • 露天風呂の前に並ぶ下駄

  • 秀山閣地下の貸切温泉「月読ノ湯」

  • 秋の設えで組まれた膳

  • 椀と向付が並ぶ京料理のコース

  • 碧川閣の大広間「嵯峨の間」(135畳)

detail

部屋タイプ 露天風呂付客室(碧川閣)
間取り 和室14畳+広縁
客室の湯 露天風呂(信楽焼)/内風呂(檜)※天然温泉ではありません
食事 夕食・朝食とも会場食またはお部屋食(場所は選択不可)

温泉

源泉名 嵐山温泉(京都市指令 保保生 第56号・平成16年2月27日)
泉質 単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
開湯 平成16年3月
浴場 大浴場(秀山閣・大理石と御影石)/貸切温泉「月読ノ湯」(秀山閣地下・定員4名)
利用時間 16:00〜24:00/6:00〜9:00(宿泊者のみ)

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〒616-0004 Kyoto京都市西京区嵐山中尾下町54-4

【電車】阪急嵐山線「嵐山」駅より徒歩5分。京福電鉄(嵐電)「嵐山」駅より徒歩5分。JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅より徒歩15分。
【バス】京都駅烏丸口より市バス28系統「大覚寺」行きで「嵐山公園」下車、徒歩1分(約50分)。京都バス「中ノ島公園」より徒歩1分。
【お車】名神高速道路「京都南」インターより国道1号線を13km・約30分。渡月橋を渡って正面。駐車場10台(高さ2m制限)。

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