あこがれのスイートルーム特集!

あこがれのスイートルーム特集!

 大切な人との記念日に、あるいは自分へのご褒美に一度は泊まってみたいと誰もが思うラグジュアリーなスイートルーム。

 優雅でゆったりとした空間は日常の喧騒を忘れさせ、あなたの旅そのものを素敵に彩って至福のひとときに身を委ねることができるだろう。
 価格は少々張るが、その価格に応じたグレードの高いサービスが受けられるようになっていることを忘れてはならないのだ。

豪華スイートルームの魅力とは?

一般客室には無い「贅沢で広々した空間」

        

 一番の魅力は、やはり広々とした贅沢な間取りとなり、一般客室との差は誰が見ても歴然。
 一般客室の場合、下手をすれば自宅の寝室のほうが広いのではと感じることもままあるが、スイートルームならまずその失望感は無いと言っていい。
 スイートの一般的な定義としては“2つ以上の部屋を持っている客室”ということだそうだが、宿によって設備は異なるし、また昨今では様々な趣向を凝らして各宿のオリジナリティを打ち出している。
 スイートのあるフロアにはスイートの宿泊客しか利用できない施設が用意されている場合もあるので、あなただけの夢のようなとっておきの空間はさらに広がるわけだ。

優雅な気分を惹き立てる「装飾品や眺望」

        

 贅沢な空間には、当然それに相応しい華やかな装飾品や調度品が揃っているものだ。
 例えば瀟洒な洋風ホテルなら家具はグレードの高いヨーロピアン調の設えだったり、厳かな純和風旅館なら数寄屋造りの和室で職人技が光る粋な書院や床の間に感嘆したり、またバスルームの豪華さもジャグジーが付くなど一際目を惹くようなものになるだろう。
 さらにスイートのお約束としては、窓からの眺望が素晴らしいこと。
 客室の階層によって趣きは異なるが、旅先の美しい景観や宿自慢の雅な日本庭園が必ずや目を愉しませてくれるはずだ。

女性客に嬉しい「豪華アメニティ」

        

 特に女性に嬉しいポイントとして挙げられるのがアメニティのグレードではないだろうか。
 概ねスイートルームには、ブランドの中でも人気の高いシリーズが置かれたり、高品質を保つ宿オリジナルのものが用意されており、それが女性客の人気を呼んでいるのだ。
 今時、宿泊施設のアメニティは充実しており「手ブラでOK」をうたう所も多いが、それとは全く次元が違う。
 日常ではなかなか揃えられない豪華選りすぐりのアメニティでセレブ気分に浸るのもスイートで過ごす特別な愉しみの一つではないだろうか。

一押しのスイートルームをご紹介

 先に述べたように、スイートルームは各宿オリジナル性を打ち出していることが多く、ある意味宿側の工夫を存分に見ることができる客室だと言えよう。
 基本的には豪華な内装になっていることが多く、1泊だけでは勿体無い程の広々とした快適空間があなたを待っているので、数ある中から紹介する一押しのスイートをぜひご覧になっていただきたい。
 もしかしたら、宿泊客の少ない平日にスイートを格安で貸し出すといった驚きの宿もあるかもしれないのでしっかりチェックしておこう。

花紫 「コンフォート・スイート夏の1」の写真

花紫 「コンフォート・スイート夏の1」

        

 加賀温泉郷にある山中温泉は、俳人松尾芭蕉が奥の細道の途中で滞在したと知られる風光明媚な温泉地。
 その名勝の一つ、鶴仙渓のほとりに構える花紫には特別室と称するスイートルームがあり、高級温泉旅館ならではの拡張高い客室となっている。
 磨き上げられたフローリングと茶を基調とする調度品を設えた和モダンのスタイリッシュルームには暖炉が据えられ、水回りを自ら自由にできるIHキッチンが付いた豪勢な空間。
 どっしりと風格のあるソファに身体を沈め、窓一杯に拡がる鶴仙渓の四季折々の渓谷美を存分に堪能して欲しい。

湯元舘 はなれ葭蘆葦 「DX葭蘆葦スイート」の写真

湯元舘 はなれ葭蘆葦 「DX葭蘆葦スイート」

        

 琵琶湖の南西端にあるおごと温泉の中で最初に創業した老舗旅館湯元舘に3年前新設された“はなれ”は、湯元舘敷地内に建つ月心亭の3階層を占める専用フロアのこと。
 落ち着いたソファとテーブルを配したラウンジでウェルカムドリンクを頂きながらのチェックインはスイートルームならではの対応に相応しい。
 7階に構える「DX葭蘆葦スイート」は“はなれ”で最も広い客室となり、深々と設えたシモンズ社製のツインベッドは安らかな眠りを約束してくれるはず。
 アメニティはロクシタン製シトラスヴァーベナシリーズを揃え、柑橘系のフレッシュな香りに心から癒されたい女性にお勧めしたい。

「西村屋ホテル招月庭/月の棟 「コンフォート・スイート」の写真

西村屋ホテル招月庭/月の棟 「コンフォート・スイート」

        

 招月庭は、山陰随一の温泉郷城崎温泉で150年の歴史を誇る西村屋本館の別館。
 そこに“Natural&Comfort”をテーマに洗練されたデザインを兼ね備えたワンランク上の寛ぎを提案する客室が誕生している。
 月の棟「コンフォート・スイート」は白と茶の落ち着いた色調で、上品なファニチャやモノトーンのベッドでエレガントに演出された空間。
 清潔感溢れる広々としたバスルームには滅多にお見かけしないレインシャワーが備えられ、柔らかく降り注ぐスプレーに至福の癒しが体感できそうだ。

かつうら御苑 「スイートルーム天 コーナースイートタイプB(4名定員)」の写真

かつうら御苑 「スイートルーム天 コーナースイートタイプB(4名定員)」

        

 熊野那智大社等が鎮座する参詣道熊野古道が走り、古より霊験あらたかな熊野勝浦。
 その先、紀伊半島の那智勝浦に佇むかつうら御苑は、紺碧の熊野灘に面した本格和風調のリゾート旅館だ。
 堂々とした静かな佇まいはそれだけも立派だが、配する別邸の天空は最上級のおもてなしをコンセプトに、ライブラリーを備えた専用ラウンジやこだわりの部屋食が供される上質な時間が約束される。
 「コーナースイートタイプB」は広さ120㎡もある開放的な空間だが、特に果てしなく広がる熊野灘はもちろん神秘的な那智山や那智の滝といった熊野を代表する絶景を臨むバルコニーからの眺望は、それだけでも自分へのご褒美になりそう。

ホテル祖谷温泉 「雲の上スイート 玉響(露天風呂・足湯付き客室)」の写真

ホテル祖谷温泉 「雲の上スイート 玉響(露天風呂・足湯付き客室)」

        

 日本三大秘境の一つとされ平家落人伝説で知られる祖谷峡は、四季折々の景観美で数多の旅人を唸らす名勝だが、ホテル祖谷温泉はその断崖絶壁に建つ。
 “雲の上スイート”とはよく言ったもので、標高400mにある客室からは巨岩奇岩の祖谷峡を眼下に一望でき、まるで雲の上で寛いでいる感覚だ。
 専用の露天風呂やマッサージチェア、オーディオ、足湯まで備えた至れり尽くせりのサービスはまさにスイートルームの本領発揮で、たまには窓辺に寝そべりながら霞む山々の絶景を前にうとうと微睡む極上のひとときを過ごすのもいいだろう。

京YUNOHANA RESORT翠泉 「翠泉スイート露天風呂付」の写真

京YUNOHANA RESORT翠泉 「翠泉スイート露天風呂付」

        

 京の奥座敷と称される湯の花温泉に佇む隠れ家的旅館は、都会の喧騒を忘れ静かな時をゆっくり愉しみたいという客人向けだ。
 全13客室の中でもっとも広くラグジュアリーな「翠泉スイート露天風呂付」は、柱梁組を活かした落ち着いた空間に木の質感が上品なモダン家具を設えた和洋折衷型で、訪れた老若男女誰もが満足感を得られる粋な造りになっている。
 天気が良ければぜひチェアと露天風呂が備わるウッドデッキのバルコニーに出て、リッチな空気と自然の息吹薫る丹波の豊かな里山の景色に酔いしれよう。

龍リゾート&スパ 「プレミアムフロアJr.スイート75㎡」の写真

龍リゾート&スパ 「プレミアムフロアJr.スイート75㎡」

        

 高山龍神温泉に約9万坪もの広大な敷地を擁し、豊かな自然を活かした施設やアクティビティを備える大掛かりなリゾートホテル。
 その一角に、2013年に全面リニューアルされた建物内の一部をプレミアムフロアと位置づけ上質な環境を用意している。
 「プレミアムフロアJr.スイート75㎡」は洋室を挟んで和室2間という、最大8名まで宿泊できるグループにはうれしい贅沢でゆとりある空間。
 3面に開かれた窓からは明るい陽光が燦々と照らし、スイートルームの恩恵を親しい仲間同士で楽しく語らっていただきたい。

百楽荘 「GULF suite 海游 KAIYU」の写真

百楽荘 「GULF suite 海游 KAIYU」

        

 奥能登屈指の老舗、九十九湾に突き出た半島に佇む百楽荘は、立地の恩恵や宿の設備を駆使して“百の楽しみ”をおもてなしのコンセプトに掲げる温泉宿。その中で4室あるスイートルームは昨年春オープンしたまだ新築の薫りが残るもので、和創匠として名を馳せる建築空間デザイナー松葉啓氏が手掛けたものだという。
 「GULF suite 海游 KAIYU」は穏やかな九十九湾を眼下に望み、彼方には日本アルプスの景観まで独り占めできる眺望はこの上ない客室。
 一流ブランドであるブルガリのアメニティが備わり、女性客がこぞってお持ち帰りするという隠れた人気を誇っている。

高原の指定席 ザ・ヴィンテージビュー 「ロイヤルスイート和洋室」の写真

高原の指定席 ザ・ヴィンテージビュー 「ロイヤルスイート和洋室」

        

 雄大な那須高原の大自然と青い空の解放的なロケーションに抱かれた高原オーベルジュがここ、高原の指定席 ザ・ヴィンテージビューだ。
 白を基調にシックな色合いで統一された館内はヨーロピアン風で、日頃の喧騒から解き放たれた時間を過ごすにはぴったりだろう。
 本館の角部屋に当たる「ロイヤルスイート和洋室」は、唯一配された畳の和の空間とヨーロピアンスタイルが見事に調和した、「ザ・ヴィンテージビュー」で一番人気の客室。
 上品な調度品を設え、そこから醸し出すエレガントな雰囲気が旅を上質なものにしてくれるだろう。

有馬山叢 御所別墅 「ヴィラ」の写真

有馬山叢 御所別墅 「ヴィラ」

        

 大自然に抱かれた有馬の中でもとりわけ緑深い鼓ケ滝に向かう滝道沿いの閑静な別荘跡地に「有馬山叢 御所別墅(ありまさんそう ごしょべっしょ)」が佇む。
 広大な敷地は1400坪もあり、その中にわずか10室だけの離れのスイートルームが点在する造りで、客室のすべてに温熱リラクゼーションが楽しめるサーマルルームを設えたというのだから、贅沢この上ない。
 上品な調度品を設え、そこから醸し出すエレガントな雰囲気が旅を上質なものにしてくれるだろう。

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