雪国の宿 高半 南館4階 和室  甲信越/新泻県

雪国の宿 高半

南館4階 和室

甲信越/新泻県

贅沢な湯と歴史浪漫に満たされる雪国の宿

名作『雪国』との世界観の融合が見事

 人気のスキー場や日本酒の本場と、冬をイメージさせる魅力が強い越後湯沢は天然湧出の源泉の宝庫で、開湯は今から800年ほど前と歴史がある。
 人里離れたこの地は湯治場としてポツポツ人が訪れていたが、上越線の開通とともに駅周辺には旅館や大型ホテルが建ち並び、一気に人気温泉地の仲間入りを果たすことになった。
 ガーラ湯沢駅から車でたった2分車を走らせた高台に「雪国の宿 高半」が佇んでいる。
 900余年にわたる歴史を持つ宿だが、冬は雪と同調するような白を基調とした鉄筋コンクリートの外観からはレトロ感を感じられず、近代的に手入れされているのかとエントランスに一歩足を踏み入れると、そこは昭和浪漫といった風情であった。
 シックな紫の絨毯を敷き詰めたロビーは広々として天井が高く、時代物のシャンデリアや火鉢、地元作家の彫刻といった作品がセンスよく配されてうまい具合に和洋混在が成されている。
 ロビー横のエスカレーターで上階に行くとパブリックスペースになっており、様々な施設が集約されているがこちらは宿を象徴する処だからぜひ立ち寄っていただきたい。
 この「雪国の宿 高半」は、日本初のノーベル文学賞作家である川端康成の『雪国』が誕生した宿なのだ。
 昭和9年 - 12年にかけて同氏は「かすみの間」に逗留し、あの名作が生み出された。
 「かすみの間」は往年のままパブリックスペース内の一角に保存され、装飾や小物、座布団などもそのままに、空間からは文豪のかすかな息遣いが聞こえてきそうだ。
 なお、館をまたいだ南館にあるシアタールームでは1957年作の映画『雪国』が上映されており、よりいっそう名作の世界観に浸ることができる。

心から実感できる湯沢の眺望が魅力

 「南館4階 和室」は2つの和室で構成された広々とした構成。
 芳香漂う畳は素足に気持ち良く、シンプルながらも質感が高く座椅子にもたれてゆったり寛げる。
 雪見障子を開け放つと大きく窓が取られ、眼下には湯沢の街を望み彼方には布場スキー場とロケーションはとにかく美しいの一語。
 また、夜には満天の星空が広がり一日中眺めていても飽きがこない。
 高台の宿ならではの眺めは迫力を増し、この美景は泊まった客人だけが味わうことが許されると言えよう。

高橋半六翁の湯を源泉かけ流しで今に伝える

 同宿の湯は越後湯沢の源泉とは異なり、先祖である高橋半六翁が偶然にも発見したという。
 北西に位置する高津倉山の雨雪は約半世紀かけて地味を含み熱せられ、溢れんばかりに浴槽を満たし続けているのだ。
 同じ湯は3時間しか使わない「放流式」がとられ、贅沢この上ない源泉かけ流しのいで湯は、微かな硫黄臭と卵を入れたような湯花が咲くことから“卵の湯”と呼ばれ、往年のファンの心を掴んで離さない。
 2種ある内風呂は十分過ぎるほどのスペースがとられ、ゆとりある洗い場やサウナ、水風呂を配してもまだ余裕があるスケール感。
 誰にも気兼ねせず気持ち良く浸かることができ、旅の疲れも一気に吹き飛んでしまうだろう。
 露天風呂は女性のみ入浴することが許され、木造りの味わいある風情が旅情をそそる。
 眼下に望む湯沢の街並みも湯の楽しさを引き立て、癒しのひとときが満喫できる。

新潟ならではの地産地消に舌鼓を打つ

 米を始め、食の宝庫と言われる新潟でどんな料理が味わえるかと、足取りも軽く食事処「料亭 松坂」へ向かう。
 かしこまった料亭風の趣きではなく、間接照明が優しい灯りを落とす和モダンスタイルといった設え。
 温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、地場の食材をふんだんに使った創作会席料理が頃合いをみて順次供されていく。
 魚沼産や日本海の海の幸はもちろんのこと、農家から直接仕入れた新鮮な野菜や越後もち豚などが、盛り付けも見事な料理の数々でもてなされる。
 奥深い味わいに仕上がっているのは、料理長がこだわる無添加の調味料や、県内産の醤油や味醂が隠し味になっているからで、これら調味料や料理に対する姿勢までを細かく記したものが食卓に置かれて公開されていることに宿の真摯な心に触れた気がした。
 お待ちかねの湯沢産コシヒカリは昔ながらの釜炊きで、ふっくらと立ち上がる米の輝きに口福が約束されるのは言うまでもない。

 夕食後はパブリックスペース内にある図書館に立ち寄ってみる。
 重厚なソファが据えられた落ち着いた空間にはぎっしりと書籍や蔵書が配され、時代を感じる調度品はさすがに文豪が愛した宿という品の良さを醸し出している。
 休むまでの僅かな時間、ここで名作に想いを馳せるのも一興だろう。

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追加有兴趣的房间清单

photo

  • 男性大浴場『お六の湯』

  • 女性大浴場『桂姫の湯』

  • 女性浴室『露天風呂』

  • 『図書コーナー』

  • 高半ゆかりの作家の方々の作品を一同にあつめた『作品展示室』

  • 『文学資料館』

  • 「雪国」が生まれた『かすみの間』

  • 懐かしさを写し出す『映画鑑賞室』

detail

間取り 和室十二畳+次の間四畳+広縁
又は
和室十畳+次の間六畳+広縁
設備 バス、ウォシュレットトイレ、TV、冷蔵庫、金庫、湯沸しポット、全客室Wifi完備
アメニティ 浴衣、フェイスタオル、バスタオル、歯ブラシ、シャワーキャップ、シャンプー・リンス、カミソリ、コーム、ドライヤー
チェックイン・チェックアウト [チェックイン]15:00 [チェックアウト]10:00
駐車場 50台
カード VISA / JCB / MASTER / AMEX / DINERS / UC / DC / NICOS / UFJ / SAISON
ご注意
  • 貸出用車椅子有り、要確認

温泉

源泉名 湯沢温泉「湯元」
泉質・泉温 単純硫黄温泉 43.5℃
適応症(効能) 筋肉痛、関節痛、五十肩、疲労回復、健康増進 等
温泉の利用形態 源泉かけ流し
特徴  「雪国の宿 高半」は、加水や温度調整を一切していない源泉をそのまま浴槽に注いでいる。
 トロリとした浴感はそのまま肌にはたらきかけ、じわじわと身体を芯から温めて湯上りはすべすべの美肌を叶えてくれることだろう。

おすすめ

 「雪国の宿 高半」は“ウェルカムベビー認定の宿”。
 赤ちゃんや小さな子連れファミリーでも安心して宿泊できる宿とされ、24時間に1回清掃する浴場やキッズスペース付客室、子供用の料理の提供などをうたっている。
 赤ちゃんグッズも多数用意され、細かな配慮が幅広い客人から愛されている所以だとわかる。

観光スポット

湯沢高原 アルプの里

TEL 025-784-3326
アクセス 徒歩 約15分

 トレッキングやゴーカート、ジップラインアドベンチャーなどアウトドアを目一杯楽しめる湯沢を代表する高原。
 四季折々の高山植物は目に麗しく、HPではトレッキングコースに合わせて見頃の草花を紹介しているので事前にチェックしたい。
 ぜひ乗っておきたい大型ロープウェイは越後湯沢の街中から高原へ直行する。
 全長1,300m、高低差500mの空中の旅は圧巻で、目前に拡がる雄大な山々を望む一大パノラマは息をのむような美しさだ。

湯沢町歴史民俗資料館 雪国館

TEL 025-784-3965
アクセス 徒歩 約15分

 雪国である湯沢の生活ぶりと歴史が展示される資料館。
 住生活コーナーでは囲炉裏を中心に雪国ならではの家具や道具に触れることが楽しく、また歴史民俗コーナーでは新潟にゆかりのある武将上杉氏に関する資料なども展示され興味深く鑑賞できる。
 1階には文豪、川端康成による直筆の書や生前愛用した貴重な品々が展示されるギャラリーとなり、名作「雪国」の世界観を感じてみてはいかがだろう。

ぽんしゅ館

TEL 025-240-7090
アクセス 車 約5分

 越後湯沢駅構内にあり、日本酒好きなら立ち寄って損はないお酒のミュージアム。
 越後の96酒蔵の代表銘柄をすべて利き酒できるコーナーをはじめ、日帰り温泉で利用できる入浴用に酒をブレンドした酒風呂、低温貯蔵室にズラリと並んでいる地酒の数々はどれを購入するべきか迷ってしまうほど。
 新潟が誇る酒と米の旨みを十二分に満喫できる名スポットとなっている。

access

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〒949-6101 新泻県南魚沼郡湯沢町湯沢923

【電車】
・[JR東日本]東京駅→[上越新幹線]越後湯沢駅 車約5分
※無料送迎サービス有、電車を降りた直後に要連絡
【飛行機】
・新潟空港→リムジンバス→新潟駅→[JR新幹線とき]越後湯沢駅 車約5分
【自動車】
・[東京]練馬IC→関越自動車道 湯沢IC→国道17号線経由 約6分

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