上会津屋 せせらぎの癒し音が響く和室12.5畳   關東/栃木縣/古町溫泉(鹽原溫泉鄉)

上会津屋

せせらぎの癒し音が響く和室12.5畳 

關東/栃木縣/古町溫泉(鹽原溫泉鄉)

文豪も愛した宿で、歴史の変化(へんげ)を存分に堪能

江戸末期創業、風情の良さを残しつつ

 塩原温泉の開湯は西暦806年と古い。
 以降、1,200年の時を刻みながら、栃木県北部に拡がる那須野が原から北西の山中を楚々と流れる箒川の渓谷沿いに温泉宿が集まり、今では11地区にもなる温泉地の総称となった。
 美しい自然に恵まれたこの地には、明治以降に天皇家の御用邸ができ、夏目漱石や谷崎潤一郎など名だたる文豪も創作活動や静養のために足を運んでおり、歴史の街としても名高い。
 もっとも多くの温泉宿がしのぎを削る古町地区の箒川沿いに、時代劇に出てきそうな「上会津屋」の門構えが見えている。
 創業は江戸末期、門柱には“凌霜隊脇本陣”の文字が堂々と掲げられているが、聞けば幕末から明治にかけて勃発した戌辰戦争の際、旧幕府軍についた凌霜隊が分宿したというから恐れ入る。
 玄関前にある飲料可能な自噴源泉の井戸なるものを横目にさらに進むと、こじんまりとしながらも提灯や風情ある調度品を設えた帳場に通され、古き良き薫りに滞在への期待が膨らむばかりだ。
 江戸当時の宿帳や古い館内写真なども展示され、明治28年には文豪 国木田独歩も宿泊したそうだが、独歩も帳場の大きく取られた窓から同じようにそよぐ樹々を眺めたであろうか。

見事な景色が拓ける眺望が魅力

 純和風旅館をうたう「上会津屋」の18室ある客室はすべて和室である。
 「せせらぎの癒し音が響く和室12.5畳」は、その名のとおり12.5畳のゆとりある和室の造りで、奇をてらった装飾を一切排除したシンプルな寛ぎの空間になっている。
 魅力は何と言っても窓から眼下に望む箒川のせせらぎで、自然の息吹や鳥のさえずりに耳を傾けていると、些末な悩み事などすべて忘れ去ってしまう。
 この客室でもっとも贅沢な過ごし方は、目の前に拡がる風景と自分だけの世界に浸ることかもしれない。

日本文化の侘び寂びを源泉掛け流しで満喫

 「上会津屋」の自噴自家源泉は、毎分40Lと豊富な湯量に恵まれ飲泉もできるのが特徴。
 その新鮮な源泉掛け流しを贅沢に満喫できるのが、侘と寂をテーマに趣向を凝らされた2ヵ所の浴場「侘の湯」「寂の湯」だ。
 どちらにも内風呂・露天風呂が備わり、全て湯口から勢いよく溢れ出る湯の音が何と贅沢に聞こえることか。
 「侘の湯」は端正な坪庭を眺めながら湯に揺蕩うことができる庭園風呂の趣きとなり、タイル張りの浴槽は広々と清潔でその気持ち良さは筆舌に尽くし難い。
 いっぽう「寂の湯」には客人を驚かせる造りが施されており、露天風呂からそのまま繋がった場所に風流な茶室が配されていて、足ふきマットで湯を払えば冷水器も備わっているからそのまま湯上り処として使うことができるのだ。
 長く歴史を刻んできた宿だからこその魅せ方が粋で、何度も浴場に足を運んでしまいたくなる絶妙の仕掛けと言えよう。

塩原の恵みを多彩に反映した創作会席料理

 贅沢ないで湯を満喫した後は、夕餉にて那須塩原の地の恵みを心ゆくまで堪能したい。食事をとる食事処「味屋四季」は個室なのでしっかりプライベートが確保され、掘りごたつ式のテーブルは足をゆったり伸ばして座れて窮屈さを感じないのがうれしい。
 地元の山・川の幸をふんだんに使った創作会席料理は品数が多く、多彩な味付けや盛り付けがバラエティに富んでいて最後まで飽きずに愉しむことができるだろう。
 海がない栃木ではあるが、お造りで饗される刺身も絶品だと評判で、そんなところからも宿の手を抜かないもてなしの心が垣間見える。
 栃木地鶏のつみれ団子や野菜を出汁で煮て山芋を加える「雲海鍋」や、しょうゆ味のスープを注ぐ一風変わった「スープ入り焼きそば」はここでしかお目にかかれないご当地グルメなので、ぜひとも味わっておくことをおすすめする。

 せっかく飲泉できる湯なので、玄関前の井戸に戻り柄杓を使って飲んでみる。
 微かに硫黄の香りがする湯は出汁入りのたまごのような味で、意外と飲みやすい。
 創業時より、数多の偉人もこの湯を味わったのかもしれないと思うと、旅がいっそう思い出深いものになる。

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追加有興趣的房間清單

photo

  • 茶室風呂『寂の湯』

  • 庭園風呂『侘の湯』

  • 庭園風呂『侘の湯』

  • ロビー『古風』

  • お食事処『味屋四季』

detail

間取り 和室十二.五畳+ベランダ
設備 ユニットバス(洗浄機付)、冷暖房、テレビ、空の冷蔵庫
アメニティ バスタオル、歯ブラシセット、シャンプー、リンス、ボディソープ、石けん、ドライヤー、浴衣
チェックイン・チェックアウト [チェックイン]15:00 [チェックアウト]10:00
駐車場 60台
カード カード決済不可
ご注意
  • 入湯税別途
  • 館内段差多数あり

温泉

源泉名 上会津屋源泉
泉質・泉温 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性・中性・高温泉) 65.1℃
適応症(効能) 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 等
温泉の利用形態 源泉掛け流し
特徴  “源泉遺産 塩原温泉郷”と異名をとるほど歴史のある塩原温泉は、美人美肌の湯としても有名。
 天然の保湿成分であるメタケイ酸が湯にたっぷり含まれ、浸かると肌はしっとりツルツルに。
 さらに「上会津屋」の泉質は温まりの湯と言われるほど湯上りは身体がほっこりし、女性にはうれしい湯の恵みが目白押しなのだ。

おすすめ

 「上会津屋」は塩原温泉街のメインストリートとも言える場所に位置するが、宿の周辺は自然研究路が敷かれ、さらにすぐ裏手には塩原を代表する紅葉の名所でもある紅の吊橋が箒川に架かる。
 秋の景観が素晴らしいのは言うまでもないが、新緑や雪景色など四季を通じて渓谷美を愉しむことができるので、ぜひ川風を感じながらの散策に出向いて欲しい。

観光スポット

史跡鍾乳洞 源三窟

TEL 0287-32-2338
アクセス 徒歩 5-15分

 火山活動によってできた鍾乳洞で、全長は約50mの規模。
 源平合戦の最後の戦となった壇ノ浦の戦い(1185年)に敗れて追われた源氏の武将が塩原へ逃げ込み、この鍾乳洞で落人生活を送っていたとの由来を持つ。
 洞窟内はジオラマにて鍾乳洞の生い立ちが紹介され、また武将の落人生活ぶりを人形で再現するなど工夫が凝らされ、塩原の歴史を知る上でも興味深いスポットである。

木の葉化石園

TEL 0287-32-2052
アクセス 車 約10

 かつて塩原温泉郷一帯は塩原湖という湖であったが、これは高原火山の活動によって形成されたものだった。
 この塩原湖成層からは百数十種類の昆虫や植物、魚など多数の化石が発見されており、当館では学界でも注目されているそれら珍しい化石を見ることができる。期間限定で化石の原石を購入できたり、化石探しを楽しめる体験コーナーを設けるなど、親しみながら学べる仕掛けが盛りだくさんだ。

竜化の滝

TEL 0287-32-2052
アクセス 車 約10

 滝が3段になって流れ落ちる景観が、竜が飛翔する姿に見えることから名付けられた竜化の滝は那須塩原を代表する景勝地。
 落差は約60mで水量も申し分なく、苔むした岩肌を豪快に流れ落ちる様は、まさに竜が天に昇るごとく躍動感がある。
 長きにわたって姿を変えてきたであろう周囲の岩肌からは古の年月が感じられ、自然の厳しさや美しさが十分に伝わってくる迫力が体感できるだろう。

plan

上会津屋

せせらぎの癒し音が響く和室12.5畳 

關東/栃木縣/古町溫泉(鹽原溫泉鄉)

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〒329-2921 栃木縣那須塩原市塩原745番地

【電車】
・[JR東日本]東京駅→[JR東北本線]那須塩原駅→[バス]塩原温泉ターミナル 下車 徒歩約2分
※基本的に送迎は行わないが、時間帯や場所、人数によって送迎可能な場合有り。
【飛行機】
・福島空港 車約75分
【自動車】
・東北自動車道 西那須野塩原IC→国道400号線経由 約30分

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