月光園 游月山荘
桐壺
近畿エリア/兵庫県/有馬温泉(神戸市)
余情溢れる別邸の風格
余情あふれる別邸の風格
日本最古の温泉地である有馬温泉。
神戸市とはいえ六甲山の北側、深き山間に位置するこの地は、あまりにも有名な平安時代の随筆「枕草子」や、江戸時代の儒学者林羅山に三名泉として讃えられ、さらには豊臣秀吉が愛して止まなかったという歴史ある温泉地である。
今なお日本全国から観光客が多く訪れるこの日本屈指の温泉地で、落葉山に抱かれるように佇む一件の美しき数寄屋造りの宿を見つけることができる。
そう、ここが有馬でも数少ない源泉が湧きでる宿「有馬温泉 月光園 游月山荘」だ。
宿へ向かおうと車を止め一歩外へ出ると、まず出迎えてくれるのは優しき川のせせらぎと小鳥たちのさえずり。
控えめで優しいこのおもてなしに、この場に宿を設けた主の心づかいがひしひしと伝わる。
五十年以上前に造られたというこの旅館に一歩足を踏み入れて驚いた。
そこに広がっているのは古さを微塵も感じさせない美しい空間である。
丁寧に造り上げられ、そして磨き上げられたこの場所には、年月を経たものだけが得られる確かな趣を感じることができるのだ。
ロビーを兼ねた喫茶室に用意されている大きなソファに腰を下ろしふと外に目をやると、滝川と美しき落葉山の姿を一望することができる
まだ見ぬゲストを想い、曇りなく磨かれたパノラマガラスのおかげで、温かく見えるそのすべての景色は、まるで手に届きそうな錯覚さえ覚える。
さあそろそろ時間だ。
スタッフに導かれ、滝川にかかるこの宿自慢の月光橋を渡り、「月光園 游月山荘 夕顔の間」へと向かおう。
ゆとりと贅を極めた空間
スタッフに誘われ、敷地を流れる滝川にかかるこの宿自慢の月光橋を渡り、「曲水亭 桐壺の間」へと向かう。
平安時代に書かれた世界最古の長編小説「源氏物語」の帖名が名付けられた「曲水亭 桐壺の間」は、館主好みに誂えた掛け軸や生け花が和情緒をみせる数寄屋造りの十畳和室に八畳のリビング、そしてツインベッドが置かれたベッドルームと露天風呂まで備えられた特別室になる。
隣り合わせにある和室とリビングからは四季の移ろいを感じることが出来る坪庭が望め、さらには月をも愛でられるようお月見台(縁台)も用意されている。
織部の風合いの緑釉が艶めく信楽焼の露天風呂に注ぎ込まれる泉湯は、かけ流しのラドン泉、銀泉である。
湯上りの火照った身体を休めるために用意されているのは、電動マッサージチェア。
疲れきった身体を揉み解し、思うままに過ごせる贅沢さをゆっくりと味わいたい。
木々の緑に香り立つ癒しの醍醐味
有馬温泉でも珍しい自家温泉を有する「有馬温泉 月光園 游月山荘」に沸くのは赤い色をした「金湯」である。
その湯の色により僅かに色づいた浴室から、その泉質が他の場所に沸くものと大きく違うことがすぐにわかる。
事実、この地の湯は「子宝の湯」とも呼ばれかなり名を馳せているらしい。
男女ともに大浴場に併設された石造りの露天風呂があるのは、美しき林の中だ。
ここからは鳥たちのさえずりや川の流れる音さえも間近に聞こえる。
そんな大自然の優しきBGMを聴きながら四季折々の美しき風景を愉しみ、湯浴みするのはこの上ない贅沢であろう。
また夜には浴室に配された間接照明により、昼間とは違った幻想的な夜の温泉の雰囲気を愉しむことができる。
空を見上げると広がるのは満天の星空だ。
たっぷりと手足を伸ばしながら、木香る風を感じ、日頃の心を体の疲れをこの湯で存分に癒していただきたい。
季節の華ある食を楽しむ
夕食は、4人までなら部屋でいただけるので、可能であればぜひ利用したい。
この宿の料理には、美味しさもさることながら繊細で美しく、そして何より客の健康に対しての思いやりが込められている。
作り上げる総料理長の料理への思い入れは中途半端なものではない。
日本料理の枠を超え、マクロビオテックスの概念でさえいち早く取り入れる探求心。
厳選された旬の食材をふんだんに利用し、そのうま味を最大限に引き出す計算されつくした調理法。
総料理長の探求心と努力の賜物である美しく彩り鮮やかな料理の数々は、健康志向のそれであることさえ忘れるほどである。
また別注として贅沢な食材を提供するプランも用意されている。
特に本場神戸ビーフは一年を通していただける食材のひとつだ。
網焼きや陶板焼き、すき焼き、さらには新鮮であるからこそ味わえる握りずしなど神戸ビーフを使ったメニューはどれも捨てがたいものばかり。
また季節が合えば、鮑や伊勢海老などもいただける。
ただしこれらのメニューは予約が必要なので、必ず事前に問い合わせたほうがよいだろう。
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「有馬温泉 月光園 游月山荘」
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緑豊かな自然に手が届きそうなロビー
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大浴場 鶴の湯
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大浴場 露天風呂 玉鉾の湯
部屋を見る
detail
間取り | ツインベッドルーム+和室十畳+ダイニング(洋室)八畳 |
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設備 | 露天風呂、シャワー、トイレ、テレビ、冷蔵庫、冷暖房、金庫 |
アメニティ | 浴衣、バスタオル、フェイスタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯ブラシ、ひげそり、ドライヤー、加湿器(貸出)、アイロン(貸出) |
チェックイン・チェックアウト | [チェックイン]15:00 [チェックアウト]12:00 |
駐車場 | 40台 |
カード | VISA / JCB / AMEX / DINERS / UC / DC / NICOS / OMC |
ご注意 |
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温泉
源泉名 | 有馬温泉 |
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泉質・泉温 | 大浴場:ナトリウムー塩化物泉(純度100%) 31.2℃ 客室露天風呂:ナトリウム塩化物泉 ラドン温泉(銀泉) |
適応症(効能) | 大浴場:慢性皮膚炎、慢性婦人病、動脈硬化、火傷、関節症、肩こり、冷え性 客室露天風呂:リウマチ性疾患、痛風、動脈硬化、高血圧症、慢性肝 |
温泉の利用形態 | 源泉かけ流し、加温あり |
特徴 | 自家源泉を持つ「月光園 游月山荘」では、鉄分を多く含んだ「金泉」を惜しげもなく大浴場や露天風呂の浴槽に注ぎ込む。 この女性にとてはまさに恵みの湯。冷え性や慢性的な婦人病にも効果があると言われている。 さらに塩分濃度が高い塩化物ナトリウム泉は、塩分が皮膜がわりとなり肌を覆いしっとりとした湯上りの保湿効果を高めてくれる。 殺菌作用も期待できるので、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚炎の方や慢性的な皮膚炎の方、じんましんややけどを負った方にもお薦めしたい。 |
おすすめ
子宝の湯で有名な「月光園 游月山荘」には、美に敏感な女性を悦ばせる施設も盛りだくさんだ。
ロビーラウンジ横にあるのは3台のリラクゼーションマシン。
美容や健康などのコースごとに、音楽と共に揺らぎや暖かい風を癒しを与えるこのマシーンの中では、夜になるとプラネタリウムも投影され、幻想的な空間を独り占めできる。
またビッフェレストラン「月の座」ではマクロビオティックを取り入れたおよそ60種類ものメニューが提供される。
これらは昼食としてもいただけるので、せっかくなら12時のチェックアウト後に食してみてはいかがだろう。
観光スポット
湯泉神社
TEL | 078-904-0418 |
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アクセス | 徒歩 約5分 |
有馬温泉の守り神としても親しまれているこの神社は、子宝神社としても名高い。
ここに祀られている大己貴命(大黒様)と少彦名命(医薬の神)が発見したと伝えられる有馬温泉。
のちに熊野久須美命も併せ祀られている。
その歴史は古く、日本書紀にも舒明天皇・孝徳天皇・白河法皇などが参拝したと記されているほどだ。
また有馬の湯につかり、この神社に祈願すれば子宝にも恵まれることは有名。
中でも「玉鉾さま」「阿福さま」と呼ばれる子授けのお守りを求めて、人々は全国各地から訪れている。
善福寺(曹洞宗)(有馬温泉観光協会公式サイト)
TEL | 078-904-0127 |
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アクセス | 徒歩 約5分 |
春には樹齢200年を超えるしだれ桜が美しく、秋には彩り鮮やかな紅葉が愉しめる。
そんな見事な庭園を擁する善福寺は、奈良時代に行基によって創建された曹洞宗の寺院である。
寺には鎌倉時代につくられた国の重要文化財、聖徳太子像が保存されている。
また見ごたえたっぷりの大ぶりの茶釜「阿弥陀堂釜」は、かの豊臣秀吉が阿弥陀堂の住職の頭の形をからかい、利休に命じて作らせたものなのだそうだ。
瑞宝寺公園(有馬温泉観光協会公式サイト)
TEL | 078-904-0708 (有馬温泉観光案内所) |
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アクセス | 徒歩 約20分 |
かの太閤豊臣妃秀吉もよく訪れていたという有馬温泉。
瑞宝寺はそんな秀吉が愛した場所のひとつである。
移ろいを見せゆく季節の中で特に訪れてほしいのは、秋。
関西でも有数の紅葉の名所と呼ばれるにふさわしく、公園内には、色づいた紅葉たちが幾重にも重なり出迎えてくれる。
また公園内には、秀吉愛用の碁盤や、京都の伏見桃山城から移築した山門など興味深いものが多く遺される。
散策ついでにゆっくり探してみてはいかがだろうか。
plan
月光園 游月山荘
桐壺
近畿エリア/兵庫県/有馬温泉(神戸市)
access
〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町318
【電車】
・[東海道新幹線]大阪駅→[阪急バス]有馬温泉駅 約55分 ※阪急バスは要予約
※有馬温泉駅より無料送迎有り。送迎の事前予約不可、有馬町内到着時に連絡。
【飛行機】
・神戸空港 車約45分
【自動車】
・西宮山口南IC→有馬山口線バイパス経由 約10分
・有馬口IC→有馬山口線バイパス経由 約5分
関連リンク |
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