茶六別館 特別室「蓬莱」  近畿/京都府

茶六別館

特別室「蓬莱」追加

近畿エリア/京都府

左に蓬莱の庭、右に奥庭。書院造りの二間続き

天橋立をのぞむ宮津温泉の料理旅館、茶六別館。一階の特別室「蓬莱」は、書院造りの主室にベッドを置いた副室が続く二間続きで、部屋の両側に二つの庭を眺める。

天橋立をのぞむ、数寄屋造りの料理旅館

天橋立をのぞむ、数寄屋造りの料理旅館

 日本三景・天橋立から車でおよそ七分。京都・宮津の島崎に、茶六別館は建っている。宮津駅からは歩いて十分ほど。宿は自らを「天橋立をのぞむ、数寄屋造りの料理旅館」と名乗る。
 客室は十一。宿は「匠のこだわりと粋が詰まった十一種類の客室」と書く。腰壁のついた珍しい床の間のある部屋、遊び心あふれる天井のある部屋。床の間も欄間も、一部屋ずつ異なる造りになっているという。
 玄関をくぐると、ロビーでは地元産の和菓子とお抹茶が迎えてくれる。隣のブックコーナーで好みの一冊を見つけ、ロビーでも部屋でもゆっくり読んでよい。売店には、宿の料理で使っている宮津の品々が並ぶ。飯尾醸造の富士酢、磯野開化堂のお茶、竹中罐詰のオイルサーディン。
 暖簾の向こうに、石燈籠と庭の緑がのぞいている。木のぬくもりに包まれた館で、庭を眺め、湯にひたり、丹後の旬を味わう。茶六別館での時間は、そうしてゆっくりと流れていく。

二つの庭を正面に眺める、書院造りの二間

二つの庭を正面に眺める、書院造りの二間

 蓬莱は、一階の庭園側にある特別室である。書院造りの主室に、ベッドを置いた副室が続く二間続き。主室も副室も十畳で、そこに広縁がつく。宿は二〇二三年にこの部屋をリニューアルしている。
 部屋の左手には蓬莱の庭、右手には奥庭。二つの庭は、蓬莱の主室から眺めた時に正面となるよう造られていると宿は書く。床柱は北山杉の絞り丸太、框は漆を塗った杉の面皮。欄間は松に鶴。床の間の丸いカーブを描く壁には数寄屋の影響もみられるという。風格のある部屋で、二世代、三世代の家族が一緒に泊まることも多い。
 季節ごとに、庭は表情を変える。春は花々と新緑、夏は葦戸越しのやわらかな光に清々しい緑。秋はキンモクセイと紅葉、冬は雪見障子の向こうに庭を眺め、コタツに足を入れる。副室にはセミダブルのベッドが二台。夕食は食事処か部屋食かを選べる。
 ロッキングチェアに身をあずけ、ゆっくりと揺れながら庭を愛でる。宿が勧めるのは、そんなゆったりとしたひとときである。

庭を間近に、二つのタイプの露天風呂

庭を間近に、二つのタイプの露天風呂

 湯は宮津温泉。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉と宿は記す。
 大浴場は「太郎の湯」と「小町の湯」の二つ。夜九時に男女を入れ替えるので、一泊のうちに両方の湯に浸かることができる。露天風呂は二つのタイプがあり、宿はその二つの露天風呂と、風情の異なる庭園の景色を楽しんでほしいと書く。内湯のガラス越しにも庭の緑が広がり、露天風呂からは庭園を間近に眺められる。
 湯は午後二時半から夜十一時まで、朝は六時から九時半まで。夜は灯りに照らされた石と木々を、朝は澄んだ光の庭を。同じ湯船でも、時間をずらして浸かれば、まるで違う景色に出会える。

丹後の四季を、京風懐石で

丹後の四季を、京風懐石で

 茶六別館の料理は、丹後の四季折々の新鮮な海の幸を存分に生かした京風懐石である。「春夏秋冬一年に一度しか味わえない幸がある」「ここでしか楽しめない本当に旨い恵みがある」。宿はそう書き、四季折々の高級食材にこだわった懐石を丹後の地酒とともに勧める。
 春はホタルイカや鰆、真鯛、筍。夏は丹後とり貝、岩ガキ、鱧。秋は秋イカ、甘鯛、松茸、丹後産コシヒカリの新米。冬は松葉ガニと鰤。十一月七日から三月三十一日までの冬季限定で、焼きがにやかにすきの松葉ガニ会席と、寒ブリを出汁にさっとくぐらせるぶりしゃぶの会席が加わる。献立は一部変わることがあると宿は断っている。
 食事の場は館内の食事処「四季膳 花の」。庭やオリジナルのガラスアートを眺めるテーブル席の半個室と、小上り席の個室がある。朝は宮津産の干物、焼きたてのだし巻か茶碗蒸し、自家製の出汁で味わう豆腐、地元の契約農家から仕入れる丹後産コシヒカリ。十六穀粥も用意される。庭を眺めながら、ゆったりとした朝を迎えたい。

 一階の特別室「蓬莱」。書院造りの主室とベッドの副室の二間続きで、左に蓬莱の庭、右に奥庭を正面に眺める。ロッキングチェアにゆられて季節の庭を愛で、大浴場の二つの露天風呂と、丹後の四季の京風懐石を味わう。

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photo

  • 広縁から石燈籠と松の庭を眺める

  • セミダブルのベッドを二台置いた副室

  • 軒の簾越しに庭の松

  • 夜の小町の湯の露天風呂

  • 竹垣に囲まれた壺形の湯船

  • 京風懐石の前菜

  • 丹後の海の幸のお造り

  • 食事処「四季膳 花の」

detail

部屋タイプ 特別室(和洋室)
間取り 主室10畳+副室10畳+広縁+檜風呂
階数・眺望 1階・庭園(蓬莱の庭・奥庭)
ベッド 副室にセミダブル2台
客室の湯 檜風呂。温泉は大浴場(太郎の湯・小町の湯)
客室の設備 テレビ・衛星放送、冷蔵庫、トイレ(ウォッシュレット)、バス、冷暖房、お茶セット、ポット、冷水ポット、電話、空気清浄機、Wi-Fi(無料)
アメニティ タオル、バスタオル、歯磨きセット、浴衣、足袋ソックス、ドライヤー、くし、ひげそり、シャワーキャップ、シャンプー、リンス、せっけん、ソーイングセット
食事 夕食は食事処または部屋食(予約時に希望を伝える)/朝食は食事処「四季膳 花の」
チェックイン/アウト 14:30(最終17:00)/10:00
ご利用条件 6歳未満(小学生未満)は宿泊不可。全室禁煙

温泉

温泉名 宮津温泉
泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
大浴場 太郎の湯・小町の湯(21時に男女入替)
利用時間 14:30〜23:00/6:00〜9:30

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〒626-0017 京都府宮津市島崎2039-4

【電車】京都から約1時間45分、大阪から約2時間(いずれも特急利用)。最寄駅は京都丹後鉄道 宮津駅(徒歩10分)。天橋立駅からは車で約7分。チェックインの14:30〜17:00に宮津駅または天橋立駅への送迎あり(年末年始・お盆期間などは宮津駅のみの場合あり。時間は事前に宿へ連絡)。
【高速バス】京都から約2時間、大阪から約2時間半(丹後海陸交通)。最寄りはキセンバ港館(徒歩7〜8分)または宮津駅(徒歩10分)。
【お車】京都縦貫自動車道 宮津天橋立I.C.から約5分。駐車場12台(無料)。

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